与那国島
 沖縄の離島には全部行きたいという気持ちが前からあった。
ダイビングのおもしろさにはまり、沖縄のすばらしさを知ってしまった人なら
かなり多くの人が、考えることではないだろうか。
 2001年1月、この時行っていない離島は、与那国、波照間、南大東
伊是名、伊平屋、渡名喜だった。(ダイビングサービスのない島は除いて)
 「与那国には行かなければならない」という気持ちにすらなっていた。
とは言っても、与那国に期待する気持ちは大きいものだった。私はハンマー
ヘッドシャークが大好きなのだ。マンタもいいけど、問題にならないくらいハン
マーがいい。マンタ10枚とハンマー1匹でも、ハンマーがいい。マーリンと
どっちが見たいと聞かれるとすっごく困る。ジンベイと比べるのも難しい。それ
くらいハンマーが好きなのだ。
 子どものとき図鑑でハンマーヘッドシャークを見て、衝撃を受けた。「こんな
変な形のサメがいるのか、なんでこんなに目が飛び出ているんだ。」
 泳ぎ方もほかのサメよりも体をくねくねさせて泳ぐような気がする。それも
好きな理由の一つ。

 2001年1月4日名古屋から那覇、那覇で一泊して石垣へ、石垣から与那国
へ飛んだ。国内でも2回飛行機を乗り換えると「遠いところへ来た」という気持ち
になる。
 冬の沖縄はオフシーズンなので、どの離島も空いているが、この時季ハンマー
が見られる与那国はハイシーズンになる。ダイビングサービス「マーリン」の
ボートは比較的大型だけど、それに乗り込んでダイビングへ行き、港へ帰って
きて下船すると、次のお客がどっと乗り込んでダイビングへ行く。1日にボートは
5〜6回出るのではないだろうか。

 1月6日ハンマーのポイント西崎へ行った。この時季でも風向きによっては
西崎へ入れないこともある。前の日に入れなかったので、このダイビングに
かける期待はさらに大きくなっていた。
 
 ポイントについて、一番目にエントリーした。ハンマーを見るときは早くエントリー
するほうがいい。ハンマーは神経質なので、ダイバーの姿を見ると逃げて
いってしまうことが多い。始めにエントリーした5人が見れて、そのあとの人は
残念でしたということがよくある。このときもそうだった。

 エントリーしてすぐガイドが真下を指差す。そこには10匹くらいのハンマーが
悠々と泳いでいる姿が見えた。そのままヘッドファーストで潜行しながらハンマー
に迫った。ハンマーは深いところを泳いでいたが、透明度がいいので上のほうから
も見えた。ハンマーを追って、着底したら-40mだった。ほんとに短い時間だったけど
ハンマーの群はいい。感動する。

 翌日、また西崎に潜った。このときもエントリーしてすぐ、前方にハンマーが5匹
くらいいた。ガイドがダッシュした。それを真似してダッシュしたけど、ほかのダイバー
に次々に抜かれていく。「なんて俺は泳ぐのが遅いんだ」
 ハンマーのほうが当然ダイバーより速く、しばらくすると見えなくなってしまった。
しかしこのマーリンのように全力でハンマーを追いかけるサービスも珍しいな。
与那国のほかのサービスも同じなのかな。普通どこで潜っても「魚を追いかけ
ないで。ガイドより前へ行かないで」と言われるけど。マーリンはそんなこと関係
ないもんね。ガイドの一人は「全力でダッシュしたら頭がくらっとした」なんて言ってた。
おもしろい店だ。でもほかのサービスでは、そのサービスのルールに従ったほうが
いい。モルジブのブルーシャークで「ジンベイを見つけるとダッシュする人がいるけど、
それも残圧が少なくなってからでもするのでほんとにあわてる」って言ってた。
ダッシュする人って与那国でハンマー追いかけたことがある人なんだろうな。


 与那国へ行く前にニコノスXを水没させた。マクロレンズでハンマーを撮っても
しょうがないので、カメラなしのダイビングだった。したがってこのページに載せる写真
はないんだけど、それでは寂しいので、ハンマーの写真を載せた。それはメキシコの
ラパスで撮った写真。おまけにすっごく小さくハンマーが写ってる。よく見ると10匹くらい
写ってる。  


   ハンマーヘッドシャーク
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