メナド




2004年8月メナドへ行った。
メナドはスラウェシ島にあり、日本からはそれほど遠くないが、
直行便がなく、成田を夜出てシンガポールまで6時間、
シンガポールで1泊してシンガポール−メナドが3時間、
メナドのホテル(サンティカメナド)に着いたのは午後3時に
なっていた。

サンティカメナドは、メナドの空港から40〜50分車で走った
ところにあり、何もない田舎にあるリゾートホテルで、部屋も
レストランも快適だった。しかし、インドネシアにしてはレストランの
料金が高い?と思った。米ドルしか持っていなかったので、
ホテル内の換金率の悪さも関係していたのだと思う。

ホテル内にタラサダイビングセンターがあり、部屋から歩いて
2分くらいだった。初めにダイビング機材をダイビングセンターに
運んでしまえば、その後機材の運搬はすべてスタッフがやってくれたので
撮影機材だけを持って、ダイビングに行けばよかった。
タラサにはエリさんという日本人のガイドがいて、ブリーフィングやガイドを
してくれたので、不便はなかった。
ダイビングセンターから長い桟橋を歩き、ボートまで行った。
ダイビングはすべてボートダイビングで、ポイントは5分から20分くらいの
ところがほとんどだった。ダイビングごとに戻ってきて、桟橋で休んだり
時間があるときは部屋で休んだりできたので、体はとても楽だった。
写真は、100mmでマクロ、ニコノス28mmでワイド撮影をした。

今回の旅行では一日3本の
ダイビングが組まれていて、
8時半と10時と2時とナイトの
4回の中から3ダイブを選択
するようになっていた。
昼間のダイビングとナイトダイビ
ングが同料金だった。ナイトダイビ
ングが大好きな僕は当然のことながら
毎日のようにナイトをしたのだった。
寝ているブダイやエビカニなどがいて、
昼間では寄れない距離まで
寄れて、実に楽しかった。

写真にもあるようにクマザサハナムロの
群が多く、大きな群に会うとしばらく川の
ように続くクマザサに囲まれて、心地よい
気分に浸れるのだが、写真では再現
できない。

カメにもよく会うことが出来た。
ワイドの被写体としてありがたい。

イナズマヤッコという和名がついている
魚もよく見ることが出来た。和名がついて
いるが、日本にはいない魚で、パラオで
初めて見た時も1回きりだった。メナドでは
沖縄でサザナミヤッコを見るくらいの頻度で
見ることが出来た。

クレナイニセスズメに似た魚は、名前を
聞いたのだが忘れてしまった。日本には
いないので、英名だった。
クレナイニセスズメも好きな魚の一つだが、
この体後ろ半分が黄色いこの魚も
小さいけれど存在感があり、
かわいさもあった。

メナド(スラウェシ島)への日本からの直行便は
ないので、経由して行くことになるが、今回は
シンガポール航空でシンガポール経由で行った。

経由地で機内から出ることで、狭いエコノミーシートから
開放されて、体を動かせることは気持ちいいのだが、
それも乗り継ぎ時間による。
今回の帰りは、6時間以上の待ち時間があって、
シンガポールのチャンギ空港でどう過ごしたら
いいものかと旅行を決めた時から思っていた。

メナドからシンガポールに到着して、「成田行き」が
何番ゲートから出発か見たかったが、6時間以上先の
フライトはまだ表示されていなかった。
しかたなく、空港内を歩きまわったが、荷物が重いので
少しするとそれも辛くなってきた。
大きなプラズマテレビが3台置かれている場所があり、
そのうちの一つがスポーツ専用でホッケーや卓球という
普段僕が見ることはないスポーツだったが、
見ることにした。そのうちに2つ隣のテレビでサッカーが
始まった。その日はアジアカップの決勝だったのだ。
対戦は日本対中国、それもLIVEだった。一番前の椅子
を確保し、「これで2時間くらい楽しく過ごせる」

アジアカップは、中国で行われていて、日本チームに対
する中国人観客のマナーの悪さが指摘されていた大会
だった。その中でも、日本代表チームは厳しい試合を続け
ながらも決勝まで進んだのだった。

テレビの試合を見ながら歓声まではいかないが、声が
上がった。でも「いつもと違う?」と思ったのは、日本が
惜しくもシュートをはずすと、落胆の声と同時に安堵の声が
上がった。それは中国がシュートをはずしたときも同じ。
考えてみればあたりまえのことで、シンガポールは中国系
の国民が多い。空港なので、中国人も多いだろう。日本人
もその場には何人もいた。

日本が先に点を入れた。「やったー」と喜びながら、中国人
のグループをチラッと見ると、「オー・・・」と言いながら
天井を見上げていた。それを見て、喜びが増してしまった。
少しして、中国が同点シュートを決めた。中国人は喜びの
表現が大きい。「んー、でも大丈夫。試合は日本が
押しているように見える」
それから日本が1点入れて、さらに残り時間わずかの時に
また1点入れて、3対1。そしたら、中国人たち「アー アー」
と言いながら、一斉にその場からいなくなっちゃった。まだ
試合は終わっていなかったけど。

とてもいい気分で試合を見終えて、そのためか成田行き
出発までの残りの待ち時間が苦にならなかったのだった。