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「飛行機に乗せたいんですが」
獣医さんは良いとも悪いとも言わないけれど、メロディーを飛行機に
乗せることを薦めたくはない様子だった。メロディーが高齢であることが
その理由らしい。このとき11歳のおばあさん(髭は生えているけど)
だった。しかし、私の心の中では一緒に八丈島へ行くことは決まっていた。
次は宿泊場所探しだ。
八丈島の観光協会へ電話した。
「[ペンションさくらさん]が以前ワンちゃんの宿泊を受けてくれたことがあります」という返事だった。
[ペンションさくら]に電話すると、快く受けてくれた。宿泊してわかったのだが、[ペンションさくら]のオーナーは脱サラして数年前に八丈島にペンションをオープンさせた。八丈富士の麓の静かな場所にある一見普通の家のような建物である。オーナーは、時間があると釣りや温泉に連れて行ってくれる。
[ペンションさくらは2005.5〜休業中]

2000年5月2日、羽田空港にメロディーはいた。客室に動物は入れないので、荷物と一緒に預けることになった。メロディーの航空運賃3000円。もちろん、航空機内では一般荷物とは別の空調のきく場所に置かれることになる。家から持っていったケースに入れられ、どこかに運ばれていった。八丈空港に着くと、メロディーは預け荷物をチェックするカウンターに届いていた。
レグルスダイビングサービスでは、メロディーは一日クラブハウスで過ごした。
メロディーはCカードをもっていない。泳ぎも全然だめである。
「さあダイビングに行こう!」
うきうきしてスーツケースにダイビング器材を詰め込み始めると
途端にメロディーはそわそわし出す。いや、おろおろし始める。
自分が置いていかれるのがわかっているのだ。それも荷物の
大きさでしばらくは私が帰ってこないこともわかっている。
あっちへ行ったりこっちへ行ったり、階段を登ったり降りたり、
じっとしていられない。器材を詰め終わっても落ち着かない。
神経をピリピリさせて、物音がするとその方向へすっ飛んでいく。
「さあ出発」となるとメロディーの緊張は頂点に達する。家じゅうを
走り回り、「自分を連れてって」と一生懸命アピールする。
でも一番嫌いな言葉「お留守番」を言われてしまうとがっかり
している。
玄関をでる時は、メロディーが飛び出てこないように気をつけながら
ドアを閉める。
出発した後は、寂しそうに玄関にすわって待っているらしい。
最近ではそれでもメロディーが歳をとったせいか、すこしは慣れた
せいか、どうがんばっても連れていってもらえないことがわかった
せいか、以前ほどは大騒ぎしなくなったが、一度一緒に連れて
行ってあげたいと思っていた。
八丈島へ行く
MELODY
その後のメロディー
八丈島のレグルスダイビングサービスに行くと
「今日はワンちゃんは?」
と声をかけられることが何度かあった。
しかし、メロディーの飛行機の旅は、1回だけだった。
そのとき11歳だったメロディーは、その後少しずつ老いを感じさせるようになったのだ。

今(2002年11月)、13歳。12月1日が誕生日なので、もうすぐ14歳になる。
歳を取ってまず、抱っこされることを嫌がるようになった。変な抱かれ方をすると
痛いのだろう。抱こうとすると怒り、あばれる。階段の上り下りがうまく出来なくなったので、
抱き上げて降ろそうとすると怒るので、かごに入れて降ろそうとしたらかごの中であばれて
階段を下まで落ちたことがあった。幸い怪我はなかったが。
怒りっぽくなったが、自分を守るために必要なことなんだろう。

目は白内障でだいぶ見えずらいようだ。耳は遠くなり、以前は私が外から帰ってくると
家に入る前から気が付いて喜んでいたのに、今は家に入って後ろから「メーチュー」と声を
かけても気が付かない(名前はメロディーだが、いつもメーチューと呼んでいる)。自分の視界
に入るとうれしそうに寄ってきて、私に頭を撫でられる。以前は、部屋の中をぐるぐる走り回り、
最後に私に体当たりするという喜びの表現をしていたが、表現方法もおとなしくなった。

一日中寝ていることが多くなった。散歩は綱をぐいぐい引っ張って歩いていたのが、
ゆっくりゆっくり歩くので、道路を横断するときは車の姿が見えないくらい遠くにいるときを
ねらって横断している。

ご飯は30秒で食べていたのが、今は1時間かかるときがある。少し食べて休み、また少し食べる
といった具合に。

こんなに老いてきたのに、外見は若く見られるときがあり、ミニチュアシュナウザーの中でも
小さいほうなので、「子犬ですか。」と言われることがある。

下の写真は最近のメロディー.


メロディーは空の上へ行ってしまいました
2002年12月11日でした。
肝臓と腎臓が悪くなっていました。
12月1日が誕生日なので、14歳になってまもなくのことでした。

僕が仕事から帰って家に着いたのが午後6時少し前。
メロディーは頑張っていてくれました。
そして
20分後、空の上へ行ってしまいました。

行ってしまうとあっと言うまの14年間でした。
でもメロディーと一緒にいろんなところへ行きました。
船にたくさん乗りました。飛行機にも乗りました。
いろんなことを一緒にしました。
とっても楽しい14年間でした。