海の中のひとりごと
2003.9.29  幼魚

 幼魚は前から好きなのだが、最近幼魚に出会い撮影するチャンスに
恵まれている。時季的なものはあるのだろうが。

 マーシャルでは、ヨコシマクロダイの幼魚を見つけた。成魚は特に
ナンということもない魚だが、幼魚は可愛くてきれいだった。色は鮮やかさはない
のだが、透明感があり(スカシテンジクダイのように実際に透明なわけではない)
すっとしていてさわやかな雰囲気を持っていた。見た瞬間「ウワッ 撮りたい」
と思ったのはもちろんだが、この時はレンズがフィッシュアイだったので、
あきらめるしかなかった。

 加計呂麻では幼魚をたくさん撮影した。スミツキトノサマダイは成魚もきれいな魚
だが、普段はいても風景の一部になっている。カメラを持って追いかけることは
まずないのだが、幼魚は違う。「ウワッ いたー」見つけたら10分20分ねばって
撮る気持ちになっている。
 珊瑚礁域の幼魚は珊瑚の中に隠れているので、レンズに収めるのが難しい。
外に出てきてもすぐに入ってしまうし、外に出ているときも良く動きまわる。
 しかし5分くらい見ていると次第に幼魚の警戒心が薄れてきて、外に出ている時間が
多くなる。さらに幼魚にとってお気に入りの場所があるようで、決まった場所で止まっている
ことがある。その位置にピントを合わせ幼魚を待つことにして、幼魚が現れたらピントを
微調整して何枚か撮影した。
 幼魚が成魚よりいいのは、その可愛さだけでなく、苦労はするけど「寄れる」ことにも
あると思う。スミツキも等倍近くまで寄ることができた。

(等倍撮影とは、実際の被写体が2cmだったらフィルム上でも2cmに写っていること。僕が
持っている100mmマクロレンズでは、被写体に最も近づいたときに{それ以上近づくとピントが
合わない}等倍撮影になる。)

 幼魚を撮るにはナイトダイビングはさらにおもしろい。何しろ幼魚は寝ているか寝ぼけている
ので、思いっきり寄ることができる。それも少しずつ寄るという苦労もせず、大胆に寄っても
大丈夫なことが多い。
 加計呂麻のヤリカタギ・ハギ・クマザサハナムロの幼魚はナイトダイビングで、等倍で撮影できた。
等倍まで寄っても全身がフィルムに収まってしまう大きさが、わかりますか?
ヤリカタギは2.5cmくらい、ハギは1cmくらいかな。

 八丈島ではカンムリベラ・ツユベラ・ムスメウシノシタの幼魚を撮った。カンムリベラの成魚はちっとも
きれいじゃないけど、幼魚はやっぱりきれい。(目が可愛くなかったけど)
 ムスメウシノシタの幼魚はほんと小さかった。小さいけどウシノシタだった。(あたりまえか)
海の中のひとりごとindexへ
海の楽園・ダイビング