海の中のひとりごと
2003.7.5  ダイビングと体力

 「いろんな海へ行ってるけど、体力あるんですね」
と言われることがある。
実は、体力はないのだ。全くないというわけではないけれども、ダイビングやテニスを趣味に
している割には、体力はない。

 「体力」と一言で言っても、いろんな「体力」があると思う。
ダイビング旅行で必要な体力は・・・

@ 時差で寝不足でも、食欲が落ちない。
A 飛行機に長い時間乗っても、降りればすぐに海に潜れる。
B 暑くて水をいっぱい飲んでも、胃腸は元気。
C 昼間、3ダイブ4ダイブしても、夜は遊ぶ元気がある。
D とっても寒いダイビングをしても、体調を崩さない。

こんなところだろうか。どれ一つとっても自信がない。

@は、飛行機内サービスの食事は2回目になると食欲がなくなる。ラパスへ行ったとき、成田からロサンゼルスまで
の機内で、隣のアラブ系の人がベジタリアン用の果物がいっぱいの食事を食べていて、食欲がなくなっていた僕は
「これだったら、食べれる」と思ったのだった。今度長時間のフライトのときは、「ベジタリアン用」を頼もうかなと考えている。

Aは、飛行機から降りて、その日はのんびりしたい。
Bは、胃腸はすぐに疲れる。
Cは、夕食を食べるとすぐに寝る。
Dは、最近は冷たい海には、始めから行かない。

 今までで、一番体力を消耗したのは、エジプト(紅海)だった。7〜8月は気温が40℃にもなり、今まで生きてきた中で
経験がない暑さだった。ダイビングサービスの人は「水分をたくさん取るように、そうしないと痙攣を起こす人がいます」
って言うんだ。エジプトの暑さは「死」につながる暑さなんだ。「水を持たないで、砂漠に放り出されたら、1時間で意識が
なくなるだろうな」と思ったけど、決して大げさではない。
 カイロでは、かなり年配の日本人の観光客が、ピラミッドや博物館を見に来ていたが、7〜8月は避けた方がいい。
命が危ない。
 シャルムエルシェイクで送迎の車に乗っていたら、窓から風が入ってきたのだが、その風があったかいんだ。現地に
住む日本人に聞いてみた。
「この風に当たると、体温は上がるんでしょうか?下がるんでしょうか?」
明確な答えは返ってこなかった。
体温より高い風に当たると、体があったまりそうな気もするけど、体から水分が蒸発するのを進めて気化熱で体温が下がる?
とも思ったり・・・気が遠くなるような暑さの中で、そんなことを考えていた。

 次に疲れたのが、シパダン。マレーシアのシパダンは遠い国ではないがアクセスが悪く、途中コタキナバルに夜中に着き
1泊して朝早く出発するという行程があり、シパダンに着いたときには疲れきっていたうえに、無制限ダイブで何本でも潜れてしまうので、毎日毎日疲れていた。でも海は凄いのでまた行きたい。

 自分の体力の無さを考えると、ガラパゴスとココ島には、どうしても行く勇気がない。ガラパゴスもココも他にはない海だから
行きたいけど、長ーい行程とガラパゴスの低水温、ココのクルーズは耐えられそうにない。
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2003.7.19  セキュリティ

 2001年8月、メキシコのラパスへ行った。日本に帰ってまもなくあのニューヨークのツインタワーのテロが起きたのだった。
それ以来航空会社のセキュリティは厳しくなり、搭乗するまでに要する時間も長くなった。

 スーツケースにダイビング器材をバックパックにカメラ機材を詰め込んで運んでいるが、
「バックを開けさせてください」
と言われたこともあった。
カメラ機材は服などを緩衝材の代わりとして、かなり気を使いながら工夫しながらパッキングしていて、
「開けてください」
と言われた瞬間はけっこう「ガーン」と来るものはあるが、あのツインタワーの映像が浮かんできて
「しかたがない」と思い、
少しして「当然のことだね」と思い、
よく考えると「航空会社もよくやってくれている」と感謝に近い気持ちになる。

 今回、コンチネンタル航空でグアム経由でマーシャルへ行くことにした。
旅行社からきた知らせ「機内預け荷物には、鍵をしないでください」を読んで驚いた。
もちろんそれはセキュリティのためで、不審な荷物は開けて調べるために、「鍵はしないように」ということだが、さらに「鍵がしてある場合は必要に応じて鍵を壊して中を調べます。壊した鍵の保障はしません」ということだった。
これはコンチネンタルだけでなく、アメリカ系の航空会社は現在そのようにしているようだ。

 旅行社の担当の人に「鍵をかけて預けたら本当に壊されますか?」とおろかな質問をしたところ
「お客様で、実際に鍵を壊された方はいらっしゃいます」という返事が来た。

 今までは鍵を壊されるのは、セキュリティのためではなく、物取りだった。
 海外のダイビングに行き始めた頃は、ダイビング用のソフトケースを使っていた。それには鍵がついていなかったので、簡単な鍵を取り付けていたら、機内預け荷物にした時、その鍵を2回壊されたので今はハードスーツケースを使っている。
 エジプトで一緒のダイビングツアーだった人の荷物が出てこないので、しばらく待っていたら布地を大きく切られた真新しいスキューバプロのダイビングバッグが空港職員によって運ばれてきたこともあった。

 スーツケースに鍵をかけないなんて、今まで考えたこともなかったけど、これもしかたがない。命と物を天秤にかけるわけにもいかない。「鍵がかかっていないスーツケースは、物取りもねらわないかな?」と考えてあきらめよう。

 出発前なのに、こんなことを書いていたら気持ちが暗くなってきた。いかんいかん。

 マーシャルでは写真を取りまくってこよう。あまりシャッターを押さない僕が、フィルムを18本持っていく。ワイドもマクロも持っていく。おまけにデジカメも持っていく。