海の中のひとりごと
2002.7.13  窒素酔い

 6月の久米島で「窒素酔い」を初めて体験した。
今までにも「窒素酔い」になっていたことはあったのだろうが、はっきりと認識できるほどのものはなかった。

 「窒素酔い」とは水中に深く潜っているとき、圧縮された空気を吸うために、空気中の窒素が血液中に溶け込むために起きる症状を言う。
アルコールで酔った状態に似ている。ダイバーならだれでも知っていることだけど。

 一度「窒素酔い」になってみたいと思っていた。本当かどうかわからないけど、「酒に弱い人は窒素酔いになりやすい」と聞いたことがある。
そうなると「窒素酔い」の感覚は、「酒酔い」と同じなのかな?けっこういい気持ちかもしれない。

 その日は50mを少し超えるダイビングだった。被写体に恵まれて撮影が終わると、減圧は20分以上出ていた。20分以上の減圧は今までに何回も経験している。それでも「窒素酔い」をはっきり感じたことはなかった。
 この日、今までと違ったのは、「あまり寝ていない」ことだった。羽田久米島の直行便6時40分発に乗るために、早起きしたからだ。

 ドロップオフの壁に沿ってゆっくり浮上を始めてすぐ、頭がボーッとしてきた。深場のダイビングは少しは頭がボーッとする。それも「窒素酔い」なのだろうが、この日はその「ボーッ」が強かった。

 「これが窒素酔いなんだ」とはっきりと認識した。「どうせならこの感覚を楽しんでみよう」
壁に伝わりながら浮上していたのを、壁から少し離れてフィンキックで浮上してみることにした。壁を手でつかまない分、体が安定しないためか「ボーッ」がさらに強くなってきた。それは「酒酔い」と同じ感覚だった。なかなか気持ちいい。しかし自分が水面に向かっているかよくわからなかったので、まわりを見渡してそれを確認した。
 きっと「窒素酔い」がひどい状態になると、上下がまったくわからなくなってしまうこともあるんだろう。水面と平行に浮上?なんてこともあるんだろうな。

 あまり長く「窒素酔い」を楽しんでいたら危険なので、壁をつかんで浮上することにした。7〜8mの棚まで浮上したときには、頭すっきりになっていた。

 やっぱり、「窒素酔い」は「酒酔い」に似ていた。その感覚もそうだけど、寝不足では酔いやすいこともそうだ。以前、今回よりも深いダイビングをしたときには「窒素酔い」を感じなかった。おそらく深場へ行く緊張感で酔わなかったのだろう。
 今回のような「実験」はこれで終わりにしよう。安全なダイビングを心がけようと思う。 
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2002.7.17 ランギロアへ行く

 毎年7月末にダイビングで遠くへ行っている。昨年は紅海だった。
 今年はランギロア(タヒチ)へ行くことにした。7月20日出発。
日本からのタヒチのダイビングツアーは、ランギロア・ボラボラ・マニヒが多い。
どの海もすばらしいのだろうけど、特にダイナミックな海(らしい)ランギロアにした。

 カメラはワイドでいこうと思って、フィッシュアイにストロボはSB105を2つ持っていこうと思っている。
日本国内では最近は100mmマクロばかりだ。沖縄は大物もいるが、寄ることが比較的難しい。
そこでマクロの撮影ばかりになっている。海外の海は大物に寄ることができるので(場所にもよるが)、この時ばかりはワイド撮影をすることになる。水中でイルカに会えるといいんだけど。

 「ひとりごと」には8月初めに「ランギロア報告」ができるかな。水中写真は8月中旬かな。
2002.7.29  ランギロアから帰ってきました

 最近のダイビングは、台風で飛行機が飛ばなかったり、ドライスーツが破れて水没したりと、何かのトラブルが続いていた。
今回は・・・やっぱりありました。
ストロボを2つ(SB105)持っていって(もちろんアームも)、2灯でイルカや魚群を撮影しようと思っていたわけだけど、
コードを忘れてしまいました。違う種類のコード(シーアンドシー用)を持っていっちゃったんですね。それもわざわざ2本も。
しかたがないので、自然光で撮影したけど。帰りの荷物がやたら重く感じましたね。

 でも海はさすがタヒチランギロア。8ダイブ中6ダイブはイルカに会えた(もちろん水中で)。
 近いうちに、「タヒチランギロア」のページを作るので、詳しくはそこで。