海の中のひとりごと
2002.6.15 ウーマガイ

 2002年6月8日、久米島のウーマガイというポイントに潜った。
5〜6mの棚から50mまでズドンと落ちる大好きなポイントだ。

「何を見ましょうか?」とガイドのSさん。
 「何が見られるの?」
「オシャレハナダイ、スジクロユリハゼ、ピグミーシーホース・・・」
 「スジクロユリハゼお願いします」

 スジクロはきれいなハゼだ。以前この久米島のイマズニで一度だけ見たことがある。
写真は撮れたが、あまり寄ることはできなかった。今回はゆっくり近寄って今回のダイビングにおけるベストショットにしよう。

 「スジクロは引っ込んでいるときがあるんで、そのときはオシャレかピグミーに行きましょう」
 「そのときはピグミーお願いします」

 ボートからバックロールエントリー。実はいまだにバックロールエントリーは好きじゃない。後ろ向きで海へ入るのはほんの少しだが、不安が残る。
 久米島にしては透明度が悪い。良い時は、棚の上から−50mの海底が見えるんだ。今日はそれにはほど遠い。

 棚の上から落ちていく。これはダイビングの楽しさの一つだ。全身の力を抜き落ちていく。
 底に着いた。−50mだ。塩入さんはスジクロを探しに先を行く。付いて行きながら横を見るとアケボノハゼがいた。なかなか大きいアケボノだった。今まで何度もアケボノには出会っているが、まだ満足できる写真が撮れていない。スジクロを見つけてもらっている間にアケボノを1〜2枚撮っていこう。2枚撮ったところで、アケボノ君は穴に引っ込んでしまった。「さあいくか」と思ったらまたアケボノがいた。見渡すと
アケボノはいっぱいいた。

 Sさんが呼ぶので行ってみたらスジクロがいた。以前見たのよりずっとでかい。ひれも大きく広げている。いやーほんとにきれいな魚だ。
いきなり行って、引っ込んだら後悔するので、まずは遠くから1枚。でもななめ後ろからだった。左にゆっくりまわりこみながらまた1枚。さっきより横向きに近くなった。さらに左にまわりながら少し近寄って1枚。
 さらに近寄ると露出オーバーになるので、一絞りしぼって、それから左にまわりこみながら近づこうとしたとき、左ひじが岩にこつんと当たってしまった。 スジクロはすっと穴の中へ。

 結局あまり寄った写真は撮ることができず、がっかりしながらもどると次はピグミーシーホースだった。
大きなウミウチワの中に小さいピグミーが2匹いた。カメラを向けるとピグミーは体をねじり始める。撮る位置を変えながらピグミーの横から撮ろうとするが、結局背中を向いてしまった。苦労しながらも横向きに近いところを撮ったが、それ以上時間がなかった。なにしろ−50mなんだ。

 浮上しながら壁のところに、アカボシハナゴイがいた。初めて見た。見たかった魚だ。図鑑と同じだ。あたりまえだけど。ハナゴイは動きまわるから時間もないし撮れないかな。と思っていたら、それほど動きが激しくない。何とか2枚撮ることができた。

 棚に上がった。減圧が13分出ているので、何かおもしろいもの見つけようと思っていたら、Sさんがパンダダルマハゼを見つけてくれた。
そのヘラジカハナヤサイサンゴにはダンゴオコゼもいて、たっぷりと時間をかけて撮影した。その割りにたいした写真にはならなかったけど。

 1ダイブでたっぷり楽しんでしまった。ちょっと欲張りすぎで写真的には中途半端?
あと2ダイブくらいすると、良い写真が撮れるかも。

 「あー楽しかった」
 2日後に台風が直撃するとはこの時はまったく思ってもみなかった。
前の月の「海の中のひとりごと」
2002.6.23 ドライスーツ水没

 6月22日から23日、大島(伊豆)へ行った。
ウェットスーツで潜るつもりでいたが、グローバル(ダイビングサービス)のHPを見ると、前日の水温が16℃〜19℃となっていた。
どうやら深いところへ行くと冷たい潮が入っているらしい。
出発日の朝、キャリーバッグからウェットを出し、ドライスーツを詰め込んだ。あわてて詰め込んだので、ドライスーツの中圧ホースをすっかり忘れていた。
 グローバルに着いて、中圧ホースを借りてレギュレターに取り付けてもらった。
今回のポイントはすべて「秋の浜」だった。ポイントは同じでも「秋の浜」は広いので、コースを変えるとそれぞれ違うポイントに潜っているのと同じことだった。
 ジャイアントでエントリーした。BCとドライスーツの空気を抜いたが、沈んでいかない。しかたがないのでヘッドファーストでフィンキックで潜行した。
 今回の大島では、「ジョーフィッシュ」が一番印象に残った被写体だった。目がくりくり動いてかわいい。近くによっても穴にひっこむ様子がない。写真は出来上がってみないとわからないけど、楽しみではある。

 エキジット口にもどるために中層を泳いでいたら、右足をつってしまった。左足で泳いだら、左足もつってしまった。足を伸ばしてからあおり足にしたり、背泳ぎをしたりして一つの筋肉に負担をかけないようにして泳いだが、それも長続きはしなかった。

 エキジット口にもう少しという所で浮上し、水面を背泳ぎで泳いだ。エキジットはフィンを脱いではしごを上るので、一度潜行しフィンを脱ぎ(フィンを脱ぐときに何度も足をつって痛かった)、階段を上った。左手にカメラとフィンを持ち、右手ではしごをつかんで上った。体が半分ほど水面に出たときに、波が来た。
 
 右手一本と弱っている足では、当然波の力に勝てるわけもなく水中に落ちた。カメラだけは何かにぶつけないようにして、うまく落ちたはずだったが、左足に水が入ってきた。
 そのあともう一回のトライでエキジットすることはできたが、左足はチャポチャポ。
 
 サービスにもどって調べてみると、ブーツの部分がみごとに切れていた。切れたのを見て初めてわかったが、ドライスーツのブーツはあまりじょうぶに作られていない(一般的じゃなくて自分のは)。一番内側にメッシュの布地、次にスポンジ(ネオプレンゴムじゃない)、表面がゴムのシート(すごく薄い1mmくらい)

 でもグローバルのスタッフがうまく直してくれた。それもきれいに。翌日のダイビングでも水没はなし。ありがとうございました。

 ドライスーツで泳ぐとなぜか足をつることが多い。ウェットスーツでつることはほとんどないんだけど。今回はウエイトが軽すぎたことも重なった。体が浮くので、フィンキックで沈もうとして、足にかかる負担を大きくしてしまったんだ。一年に一回しか使わないドライスーツはウエイトの重さを決めるのが難しい。アルミかスチールかということだけじゃなくて、同じ大きさのアルミタンクでもサービスによって重さが違う。もちろんインナーによっても違う。
  
 今回、こんな感じであまりついていなかったけど(ついていないことはほかにもあった)、大島へはまた行くぞ。