シミランスリンクルーズに行ってきた

2006.2.21

 2006年1月初め、タイのカオラック発のシミランスリンクルーズに行ってきた。
実はこのクルーズには2005年の初めに行く予定だった。しかしあの津波でカオラックは大きな被害を受け
ツアーは当然中止になったのだった。津波の大きさはプーケットで6m、カオラックでは10mというから
まさに想像を絶する規模であった。1年が過ぎてもカオラックに行こうという気持ちは薄れなかったので、
同じ時季に行くことにしたのだった。

 シミランスリンクルーズはプーケット発もカオラック発も日本からのツアーは6日間が一般的である。
クルーズ船を降りた翌日にプーケットから帰路の飛行機に乗るが、同日中に日本に着くのはタイ航空だけで
ある。他の航空会社の場合は日本着が翌日の朝になる。と言うことでタイ航空が便利であるが、その分
予約が取りにくい。僕の場合昨年も今年も4〜5ヶ月前に申し込んでもキャンセル待ちだった。キャンセル待ちの
結果、タイ航空のチケットは取れたが。

 カオラックはプーケットの北80kmのところにある。シミランスリンにプーケットからより近くなるので、カオラック発の
シミラン日帰りダイブが便利なのである。クルーズの場合はプーケット発でも支障はない。
 カオラックにはediveという日本人経営のダイビングサービスがあり、今回はediveの4泊5日のクルーズに参加した。
ガイドは全て日本人なのでとても安心であった。僕は英語を話せないだけでなく、話せるようになろうという気持ちも
とっくになくなっているので、日本人のガイドはありがたいのだ。ブリーフィングは当然日本語、「オーロラゴビーを
撮りたいですー」というリクエストも伝えられるし。
 クルーズ船の料理はタイ人の味付けなので辛かったが、味はなかなか良かった。アジアの料理はうまい。これなら
1ヶ月船に乗っても暮らしていけると思った。しかしカレーが辛いのはわかるが、ハンバーグまで辛くするのはなぜなんだろう。

 シミランスリンクルーズは大物も小物も有りだが、お客は大物を期待しているので「ジンベイマンタが見られるといいね」という
話が飛び交う。大物ねらいのダイビングが多くなるが、大物が出なければ小物探しになる。ハゼどっさりのポイントで小物ねらい
ダイビングもできたのでなかなか充実したものになった。今回、銀塩もデジカメもマクロを持っていったのだ。目的だったオーロラ
パートナーゴビー、メタリックシュリンプゴビーなど撮ることができた。
 マクロは楽しかったのだが、ワイドを持っていかなかったことは少し後悔した。僕はマンタやジンベイは写真的にはあまり
興味がない。ジンベイは見られれば嬉しいが、見られればそれでいいと思っている。(今回マンタジンベイは見ていません)
今回少し後悔した訳は、珊瑚がとても綺麗で、その上をチョウチョウウオやアカククリの凝縮した群れが泳いでいたことだ。
天気はいいし、透明度はいいし、それはもの凄くきれいだったのだ。もの凄く綺麗な光景を撮ったからといって、もの凄く
綺麗な写真には僕の場合ならないことはわかっているが、撮りたかった。

 日本に帰ってきてワイドレンズを買ってしまった。ニコノスの20mm。今頃なんでニコノスの20mm?と自分でも
思うところはあるが、前から欲しかったことと今回のもの凄く綺麗な光景を見たことで、すぐに決断してしまった。
20mmは以前持っていたが水没させてしまった。その後ハウジング用のフィッシュアイや24mmを買ったが、ワイド用のハウジング
とストロボを旅行に持っていくとマクロ用のハウジングが持っていけないのだ。荷物に入りきらない。
その点ニコノスは小さい。ワイドはニコノス、マクロはハウジングという組み合わせになるのだ。ニコノス28mmを買ったが
使ってみたところ、画角の違いはいいのだが、画質が20mmより落ちるように思えてならない。そこで20mmの再登場となった。

  シミランスリンに話を戻すと、もの凄く綺麗な光景のポイントはスリンのトリィンラで、浅場が珊瑚でその先の20mくらいの深度の
ところが砂地で、オーロラやメタリックを初めハゼがどっさりであった。ここで2本潜ったが、10本潜りたかった。

 プーケットやカオラックは津波から1年が過ぎていたが、僕の目で見たかぎりでは津波の爪あとは感じなかった。テレビの映像で
見た風景は悲惨なものだったが、1年間でここまで復興する人々のエネルギーに感心させられた。海の中は、ガイドの人が30%の
被害を受けたと言っていたが、被害を大きく受けたポイントは潜らなかったので、津波の跡は感じなかった。

 今回このクルーズに行く前は「スミランスリンに行ったことがないので、一度は行っておこう。でも一度でいいかな」と思っていた。
しかし、思っていた以上にすばらしい海だったので、また行くことになりそうである。

 水中写真は06.1カオラック シミランスリン06.1 シミランスリン06.1b シミランスリン06.1c